【天草大王の美味しさのヒミツ】
昭和の初期頃に絶滅した天草大王。残された文献を元に、7世代、8年の歳月をかけて交配を繰り返し、遂に平成12年、復元に成功。復元後、天草大王の血統をはじめ品質や供給体制など、徹底した管理が行われています。天草大王は、通常のブロイラーの2~3倍、120日以上の飼育が必要です。
(日本最大級の大きさ)
しかも恵まれた自然環境の中、飼育密度も1㎡あたり7羽以下(通常のブロイラーは16羽~19羽)とゆったりストレスなく飼育され、職員の手作業で、衛生的に出荷されているので、皆様に美味しい鶏肉を提供できています。肉質は、臭みがなく適度な脂がとってもジューシー。コクとうまみが凝縮しているので、調味料を使わずに焼いてそのまま食べても美味しい。その美味しさは、日経リサーチ百貨店・量販店バイヤーアンケート購入したい鶏ランキング5位、チキンフェス2018年、2019年(福岡開催)で2年連続グランプリになるほど。
ヒナのときは、体温調整ができていないため保温や食欲にムラがあるので特に気を配ります。その後、鶏の成長に合せて、雄雌を分けて鶏舎にいれ、常に新鮮な水や清潔な環境にして健康な鶏を育てています。
【車えびの美味しさのヒミツ】
有明海や不知火海に囲まれた天草は、日本の車えび(明治38年)養殖発祥の地です。海に囲まれた天然に近い養殖場は水質もほぼ海と同じです。
養殖の車えびは、ウィルスに感染すると生簀まるごと全滅してしまうこともあるため、養殖密度を多くせず、ビタミンなど免疫力を高めるエサを与え、生簀を清潔にしてウィルス感染を防いでいます。
また生簀の水を抜いて、砂を何度も何度も機械でかき混ぜ、人力で丁寧に砂から脱皮した殻や汚れを取り除きます。その後、太陽の光と熱にさらし、紫外線をあててキレイにしていき水車で水の流れを作って、酸素を常に海中に送りこんでいます。このように海水温やエサなど車海老の健康に配慮し、徹底した管理の下で良質な車えびが育っています。最後に一匹一匹、人の目で確認、選別作業を行い出荷します。
(写真は、令和3年6月 車えび稚魚の放流)
また天草漁協では、養殖した車えびの稚魚を海に放流し、天然の車えびを増やす活動も行い、海の生態系を守りながら養殖に取り組んでいます。