こんにちは。
天草宝島観光協会のjyunです。
ゴールデンウィークはいかがお過ごしでしょうか。
5月4日、「天草の﨑津集落」を含む「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」について、世界遺産委員会の諮問機関であるイコモスより、記載について適当との勧告がなされました。嬉しいニュースに、天草に住んでいる者としてとても誇らしく感じました。
(写真:﨑津教会渡辺神父様、信徒会代表吉村さん他 地元の関係者の皆さま)
この日行われた記者会見において、私が印象に残った言葉をご紹介します。
渡辺神父様は、キリシタン弾圧の絵踏がかつて行われた場所に教会が建っていることに対して「非常にユニークで重要な場所。﨑津集落が選ばれたということの大きな意味である。」また、「世界遺産となれば、教会は世界の祈りの場になる。また、日本のキリシタンの歴史を理解してもらういい機会になるのではないか」と言われていました。
信徒会の吉村代表からは、「禁教時代の約250年余り、潜伏キリシタンとして生きた人々が信仰を受け継いできてくださったことに感謝したい。地域の賑わいや活性化につながれば」と話がありました。
今年の夏(6月24日~7月4日)バーレーンで開かれる世界遺産委員会において、イコモスの勧告を踏まえ、世界遺産一覧表への記載の可否が決定されます。
さっそく、﨑津集落にこの日私も訪れてみました。﨑津集落ガイダンスセンターに車を駐車(無料)。
﨑津集落ガイダンスセンターで、集落の地図や観光パンフレットを手に入れて、流れている映像を見て行くと﨑津集落の価値が良く分かりますよ。
(写真はパンフレットです。﨑津・今富まち歩きマップは必須)
てくてく歩いていくと、海の天主堂と言われる﨑津教会が港に浮かぶ船の奥に見えてきます。
﨑津教会は、ハルブ神父のもと、上五島出身の鉄川与助の設計・施工により昭和9年に建てられたゴシック様式の教会です。現在の場所は、禁教時代に潜伏キリシタンの取締りを行う「絵踏(えぶみ)」が行われた庄屋宅跡です。教会内部の祭壇部分が、キリシタン弾圧の象徴である絵踏が行われた場所と言われています。
内部は、畳敷きとなっており静かな空間がとても厳かな気持ちになりました。
(教会は信者さんたちの祈りの場です。マナーを守って拝観してください。)
上記写真は﨑津諏訪神社から見た﨑津集落。
﨑津諏訪神社は、潜伏キリシタンが発覚した「天草崩れ」の異仏取調べの舞台となったところで、寺社へ参拝したときも「あんめんりうす=アーメンデウス」と唱えていました。
教会の前にある資料館みなと屋では、アワビ貝など身近なものを信心具として代用した漁村特有の信仰の有り方を感じることができます。
街歩きの最中には、名物杉ようかんや干物、わかめ、珈琲やソフトクリーム、オリーブオイルなどなどお土産もありますよ。
皆さまも是非、のんびりじっくり﨑津集落を楽しんでみてください。
私も「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」のほかの構成資産に行ってみようと思います。
参考:https://www.t-island.jp/joshitabi/bus-sakitsu
【﨑津集落ガイダンスセンター】
住所:天草市河浦町﨑津1117-10
電話:0969-78-6000
【﨑津資料館みなと屋】
住所:天草市河浦町﨑津463
電話:0969-75-9911