﨑津教会は、長崎の建築家・鉄川与助によって設計されたゴシック様式の教会で、現在の教会は、1934年(昭和9年)、フランス人宣教師ハルブ神父の時代に再建された。
教会は、尖塔の上に十字架を掲げた重厚なゴシック様式で、その堂内は国内でも数少ない畳敷きになっている。
建てられた土地は、ハルブ神父の強い希望で、弾圧の象徴である絵踏みが行われた吉田庄屋役宅跡が選ばれた。この禁教時代に厳しい絵踏みが行われた場所に、現在の祭壇が配置されたと言われている。
1569年(永禄12年)、ルイス・デ・アルメイダ神父によってキリスト教の布教が行われたこの地では、1638年(寛永15年)の禁教令以後、激しい弾圧を受けながらも約250年間に渡って「潜伏キリシタン」として信仰が守られてきた。
この教会は「海の天主堂」とも呼ばれ、教会が建つ漁港一帯は、1996年(平成8年)、日本の渚百選「キリシタンの里 﨑津」に選ばれ、2001年(平成13年)には、日本のかおり風景100選「河浦 﨑津天主堂と海」、2011年(平成23年)には、天草市﨑津の漁村景観が「国の重要文化的景観」にも選ばれている。
※﨑津教会の拝観には事前予約が必要です。
https://www.kyusanko.co.jp/ryoko/pickup/sakitsu-church/
※﨑津集落のガイドは事前予約が必要です。
https://www.t-island.jp/guide/12126
※崎津集落・教会の見学マナーについて
https://drive.google.com/file/d/1RuCmuU_5HuPsEWVdhDYXwbQq11R6JaDE/view?usp=sharing