天草市内のキャンプ場を調査してみた
調査依頼
天草のキャンプ場はどんなところがありますか?
九州の端っこに位置し、辿り着くだけでも遠い天草。せっかく行くなら下調べしたい!
・・・でも知りたい情報って案外ネットでも出てこなかったり、わざわざ電話で聞くのも面倒だし、ガイドブックを見てもイマイチ分かりづらい…と思っているそこの皆さん、観光協会の特別調査班(仮)が分かる範囲でゆる~く調査します!
一般的なガイドブックに載っていない、載っていても情報が少ない、もうちょっと深く知りたいなど、あなたの「知りたい」を現地から生の声としてお伝えします!それが「あまくさ調査隊!」です。
・・・あくまで観光協会なので、歴史・文化などの学術的内容や専門的な分野過ぎると頭がパンクしますので、お手柔らかにお願いします(笑)
という事で前置きが長くなりましたが、記念すべき第1回はキャンプ特集です!
天草市内にはキャンプ場・コテージ・バンガロー・オートキャンプ場など、様々な施設がありますが、実は私はキャンプを殆どやったことが無い初心者…(汗)なので、今回は天草在住のキャンパーさんにお話を伺いました!
【今回の先生】平松 英剛さん(Amp 平松写真事務所 代表)
キャンプの魅力って何ですか?
1)自然を感じる
まずキャンプは屋外なので、「自然を感じる」という事ですね。
海が近くにあったり、山や川があったり、日の出や夕景を眺めたり、鳥の鳴き声や風の音など…各キャンプ場それぞれの個性・特徴も含め、天草の自然を感じる事が一番の魅力です。
2)無駄を楽しむ
また、キャンプは「無駄を楽しむ」事だと思っています。
普通に家に居たら何不自由することなく雨風をしのぐ事ができ、エアコンがあり、テレビがあり、ソファーに寝転がり、冷蔵庫からいつでも冷たいものが取り出せ、暗くなったらスイッチ一つで明かりをともす。何もせずとも快適な暮らしが出来ます。
キャンプでは寒さや雨風を凌ぐために自分でテントを立て、暖を取り調理するために自分で火をおこし、クーラーボックスに重たい氷を敷き詰め、寝るために自分でコットや寝袋を用意する。家に居たらしなくていい「無駄な事」をわざわざ行い、その行為そのものを楽しむことだと思います。
自分の考え方に合わせて、やりたい事をやりたいだけ行う。
3)何もしない
逆に「何もしない」ということもキャンプでは重要で、家に居たらしなくてはならない家事や、日々せわしなく鳴る携帯、PCに向かって何時間も行う仕事など、そういった日々追われながら行っている仕事・作業を一切「何もしない」。
何ならテント立てなど、一通りの準備が終わったら、それこそ何もせず自然と向き合う。ビールを片手に時間を忘れ、腹が減ったら飯を食う。何かしたければしてもいいし、何もしたくなければ何もせずのんびり過ごす。普段作らないような料理にチャレンジしてみたり、近くに山・川・海があれば、自然を楽しむ。そんな現代人が忘れかけている「非日常体験」こそがキャンプの魅力だと感じています。
自然の中で、やりたい事は全て自分で行い、したくなければしなくてよい。 IHが主流になった現代では普段なかなか出来ない、火を使った調理。 暑い夏は冷えたビール、冬は熱燗。
最高すぎます。小さなテーブルを囲み、自然と二人の距離も近くなる。
日常が便利になりすぎた現代人にとって「大切な何か」がそこにはある。
天草市内のお勧めキャンプ場はどこですか?
1)ファミリー・初心者向け
ファミリーや、まだあまり慣れていないキャンパーさんには新和町の「竜洞山みどりの村キャンプ場」がお勧めです。コテージ・ケビン・バンガロー等充実の設備で安心して宿泊できます。子供さんが遊べるアスレチック遊具があり、大人が準備している間に退屈しがちな子供さんたちもキャンプを楽しむ事が出来ると思います。
また、離島にあり、海を船で渡る「河浦海上コテージ」や「産島キャンプ場」は、アドベンチャー感がありつつ、施設の設備が充実していて、駐車場から渡船で渡してもらえるため、子供さんたちと魚釣りをしたり、星を眺めたりと、手軽に自然を楽しむ事ができ、都会の喧騒を離れ、大切な家族の時間を過ごす事が出来ます。
2)中級者向け
自分でテントを立てる事ができ、ある程度慣れてきた中級者向けとしては、五和町通詞島にある「ユメール」さんはいかがでしょうか。
本来は入浴・飲食施設がメインなのですが、敷地内裏手にキャンプサイトがあり、キャンプをしながら徒歩圏内で入浴でき、運が良ければ施設屋上やキャンプサイトから遠くに野生のイルカが見えるかもしれません。(念のため双眼鏡を持っていきましょう。)特に汗が気になる夏場などは、入浴できる施設が近くにある事は大きなメリットです。
また、雨風の影響など何らかの理由で火おこしや調理が難しい場合も、ここならレストラン併設なので、いざという時の安心感があります。もしもに備える事は非常に重要です。
3)上級者向け
上級者向けとして、御所浦町の無人島「黒島」にある「黒島キャンプ場」は、飲み水から全て自分で持参する必要があり、基本的には簡易トイレと休憩所のみ。しかも渡船も海上タクシーに依頼する必要があるなど、ハードル高めのサバイバルのようなキャンプを好む、玄人志向のキャンプ場です。
とはいえ、ほぼ貸し切り状態の「黒島海水浴場」があり、他の島からもある程度距離があるため、プライベートビーチのような贅沢さも味わえます。
キャンプで気を付けるべきポイントはありますか?
1)野生動物との遭遇
天草に限らずどこでもそうですが、野犬・狸・イノシシ・蛇といった野生動物と遭遇する場合があります。どちらかというと、こちらが野生動物のすみか、あるいはその近辺に「お邪魔している」立場なので、下手に追い払ったりせず、そっと見守ってください。状況次第では一時的に車に避難することも出来ますし、施設やその地域での対処方法があればそれに従ってください。
こちらが攻撃を受けるような状況は別として、何もしていない野生動物を威嚇・攻撃するような行動は慎んで、自然と共存・共生する精神で冷静な対応をお願いしたいです。
当然食べ物や飲み物が目当てでやってくるわけですから、その辺りの管理の徹底が重要かと思います。もし不安があるなら、コテージやバンガローの利用をお勧めします。
2)冬季休業の施設がある
これも天草に限った話ではないと思いますが、冬季に休業・閉鎖する施設があるので、事前に確認の上、準備をお願いしたいです。(冬には冬の良さがあるので、できれば一年中開けてほしいです。笑)
3)ローカルルール
施設・地域によってはローカルルールが存在する場合があるので、これも事前に確認し、ルールやマナーを守って頂く事も重要かと思います。
4)ゴミ等を持ち帰る
あと、一番重要な事で、これは当たり前な話ですが、自分たちで持ち込んだものは絶対に持ち帰る。ゴミは当然の事ですが、炭はきちんと消火して持ち帰る。うっかり踏むと怪我をするような、テントのペグなどの小さな部品などを忘れる事が無いように、自然を自然のまま保つ事が出来るように、一人一人にお願いしたいと思います。
…なるほど!平松さん、色々と教えて頂き、有難う御座いました!
観光協会でも、いつも写真撮影でお世話になっている平松さん。
写真のご用命は「Amp / 平松写真事務所」へ!
(せっかく色々教えて頂いたので、最後に宣伝入れときますね!笑)
天草市内のキャンプ場・関連施設一覧
施設名 | 所在地 | 問合せ先 (公式HP) |
TEL・メール |
竜洞山みどりの村キャンプ場 | 天草市新和町小宮地11312 | 竜洞山みどりの村キャンプ場 | 0969-46-2437 midori21@zb.wakwak.com |
福連木子守唄公園(オートキャンプ場) | 天草市天草町福連木3182-1 | - | 0969-45-0852 |
とどろき万太郎村 | 天草市天草町下田北288-1 | - | 0969-45-0373 |
SUNSET CAFE キャンプ場(藍の岬キャンプ場) | 天草市天草町高浜北897-1 | SUNSET CAFE | 0969-42-0407 |
河浦海上コテージ | 天草市河浦町今富653地先 | 天草市総合交流施設 愛夢里 | 0969-76-1526 |
天草市五和町二江547 | 総合交流ターミナル施設ユメール | 0969-26-4011 | |
HolidayPark 風来望 | 天草市天草町下田南3809-1 | HolidayPark 風来望 | 0969-42-3911 fuuraibou-aruji@ivy.ocn.ne.jp |
産島キャンプ場 | 天草市河浦町宮野河内 産島 | 産島キャンプ場受付 | 080-8369-7356 |
黒島キャンプ場 | 天草市御所浦町御所浦 黒島 | 天草市御所浦支所 | 0969-67-2111 |
ブルーアイランド天草 | 天草市天草町大江504-2 | ブルーアイランド天草 | 0969-42-5216 |
※各施設の詳細は「施設名」または「問合せ先(公式HP)」をクリック(タップ)してください。
※「所在地」を選択するとgoogle mapが開きます。
※苓北町・上天草市のキャンプ施設は掲載されていません。予めご了承下さい。
※ブルーアイランド天草さんはHPへの記載はないものの、持ち込みキャンプ可能との事。
詳しくはお問い合わせください。
【参考資料】
・天草市公式HP「キャンプ場・宿泊施設一覧」
https://www.city.amakusa.kumamoto.jp/kiji003295/index.html