仏木坂古戦場

　仏木坂は、天草市本町の東向寺（とうこうじ）付近から苓北へ抜ける農面道路のちょうど峠付近。
　1589年（天正17年）、小西行長に肥後南半国が与えられ、宇土に赴任し、天草五人衆に宇土城を建設するように命じるが、これを拒否され、加藤清正と組んで天草に攻め込んだ。このとき木山弾正（だんじょう）は天草五人衆の一人・志岐氏の応援の為兵500を率いて志岐へ向かい、仏木坂にて加藤清正を迎え討とうとした。敵将の加藤清正を求めて敵中深く突入し、一騎打ちを試み、小兵清正を組み敷き、まさに首を落とそうとした時、主君危うしと駆けつけた自分の家来の誤った槍にかかり、豪勇とされた木山弾正もついに無念の最後を遂げた。